毎年恒例！乗鞍ヒルクライムに行ってきました①

２０２０年８月７日（金）天気は（神奈川）

深夜１時３０分に自宅を出発。。。
深夜の中央道を西へ！３時３０分過ぎに諏訪ＳＡに到着。
ちょっと早いけど朝食（野沢菜うどん）を食べて仮眠・・・・この時は何の心配もしていませんでした。

５時に再出発、長野道から松本へ。。。
そう！毎年恒例となった『日帰り！乗鞍ヒルクライム』へ出撃したんです。

実は、かなり前からこの日に有給を取得！当初「いろは坂～金精峠～片品村、ロマンチック街道クライム」を計画していたんです。
いろは坂＆金精峠ヒルクライムをして、片品村のたばこ屋さんに宿泊と言うプランだったんですが、子供達にいろいろ予定が入ってしまい、残念ですが、再度計画し直して実施したいと思っています。

急遽、乗鞍ヒルクライムにアタックすることを決めたんです。
以前から、今年の乗鞍は往復ビンタをやる！！と宣言してきましたが、皆さんご存じの通り、先日の大雨の影響で乗鞍スカイラインが被災し、開通のめどが立っていない状況なので、今年は断念し、乗鞍エコーライン・ヒルクライムとなりました。

天気予報はどのサイトも晴れ！降水確率２０％なので問題なし！装備も晴れモードで準備したんです。
松本インターからは、ほぼ１本道・・・ルンルン気分で走らせていると。。。。

ポツポツ・・・えっ！天気予報は晴れのはず、朝は靄が掛かるから後で晴れてくるだろう。。。
そんなのんきなことを考えながら走り、乗鞍高原観光センターに到着。
駐車場をキープすると「おいおい、降って来たよ！！」そうなんです！路面を濡らすほどの雨が降りだしました。

直ぐに天気予報を確認、雨雲レーダーを見ると、前線が活発化して、その影響が出ている感じ。。
８時～１１時は雲が切れる予報なので、登るならこの時間帯だろうなぁ～と予想して準備を開始。
駐車場から見る乗鞍は、雲の中に隠れたままですが、少し雨も弱くなってきました。

別の場所も考えたのですが、気軽に来れる場所でもないので、行ける所まで走ることにしたんです。
他のローディー数組もこのタイミングで出発、ＡＳＡＴも準備を済ませ８時３０分にスタート。
とりあえず小雨なので７ｋｍ先の三本滝レストハウスを目指します。
白樺林を抜けて行くので気持ちよく、勾配もウォーミングアップには丁度いい感じ。。。

三本滝レストハウスに到着。


ここから先がマイカー規制区間、本格的な山岳路で急勾配が始まります。（グレーチングに注意）
緩急が連続する、勾配変化が飛んだエリアで、ここを抜けると九十九折りが始まります。

冷泉小屋まで来ましたが、ちょっと雨が強くなりそうな予感で、まだ何とかなっている感じ。。。
路面は完全なウェットで、ところどころで雨水が流れている状況「ここまできたら位ヶ原山荘まで」とヒルクライムを続けます。

が、徐々に雨が強くなってきて、厳しくなっていきました。
「位ヶ原山荘で折り返すか？考えよう」と思い、九十九折を抜けて位ヶ原山荘に到着です。


位ヶ原山荘は、宿泊や飲食もが出来、ローディー、登山客だけでなく山岳スキーの方も利用する人気の山荘。

ちなみに、この位ヶ原山荘で標高２３５０ｍ・・・とてつもなく高いです。
先週の富士スバルラインの五合目で２３０５ｍですから、もうこの地点で追い抜いています。


ＡＳＡＴも一旦停車し、ここから先のことを検討します。
ここから残りは５ｋｍ・・・事前の情報では、濃霧＆強風で荒れ模様とのこと。。。
「残り５ｋｍ、耐えられれば県境に立てる。ただ、条件が悪い」
実は、最大の問題があったんです！下山用の装備（防寒用品）が晴れを想定して準備したので！気温１０度の畳平から下ってくるのは無理、しかも雨に対応していない。。。
考えた結果「もうずぶ濡れだし、畳平へ行くのを断念し、県境で折り返す！荒れた天候で着替えるのも出来ないなら同じじゃね！先に上がったローディーはまだ降りてきていない」と、県境に向かうことを決めたんです！これが最悪の５ｋｍとなることも知らずに。

そうと決まれば即出発・・・森林限界直前の激坂に取り掛かります。
激坂を登りだした頃から雨が更に強くなり、風が出てきました。
「予想よりキツイ！濃霧で勾配変化が分らない・・ここまできたのに！先に行っている人は登りきったはずだ」残念と言うより悔しさがこみ上げてきて、だんだん意地になってきます。

森林限界を越えたあたりから、先に登ったローディーが完全装備で下りだし、すれ違って行きます。
雨、風がどんどん強くなるなか、残り１.５ｋｍの大雪渓を通過。。。
ここからが本当の勝負！森林限界を越えているので、風を遮るものは無く、強風に煽られ落車の危険も！更に急勾配の直登と大量の雨水が路面に流れだし、超最悪のコンデション。
酸素の濃度７０％でダンシングしたら回復できない！ひたすら我慢のすえ、左コーナーを曲がった先に


長野県と岐阜県の県境、標高２７１５ｍ　車道で国内最高地点『通称　県境』に到着しました。
毎年、この地に立つことを目標のひとつとしてるＡＳＡＴ、今年も無事に（？）に立つことができました。

いつもなら、天空の楽園と言われる絶景を満喫し、バス停では日本最高地点の畳平で休憩するのですが、風に煽られて立っているのがやっとの状況、タイミングを見計らって写真撮影し、ウィンドブレーカーをデイバックの上から着込み（これが正解でした）すぐに下山開始。。。

が・・・・ブレーキの利きが弱い、弱すぎる。。。
昨年の富士ヒルやヤビツ峠で、雨天時のダウンヒルを数多く経験しましたが、その中でも１番の弱さ。
「ヤバい！考えてブレーキしないと突っ込む！とにかく位ヶ原山荘まで降りれば、なんとかなる」
前後のブレーキ強度を計算し、バランスよくブレーキを掛けていきます。
雨天時は、ブレーキシューが異常に摩耗するので、２０ｋｍの長いダウンヒルは要注意なんです。

防寒用品無し！ウィンドブレーカーのみで気温１０度、そして強風と雨・・・そりゃぁ～寒さが襲ってきます。
助かったのは８月の気温だということ！なんとか耐えられるレベルです。
ならば、このまま麓まで降りることを決め、勾配とブレーキ操作に集中しながら下山。。。
勾配変化、九十九折が続くので神経が擦り切れそう！途中ブレーキシューの残量を数回確認しながら、スキー場のリフトをくぐった時は、本当に安心しました。

三本滝レストハウスを到着、残りは７ｋｍ・・・もうここまで来れば問題なしです。
そして、無事に駐車場に到着することが出来ました。。。

気が付けば寒さで手足の感覚が無く、震えが止まらない。。。
そして相棒のアンカー君は激闘の証！ブレーキシューの跡が！！！


着替えを済ませ、ドロドロのアンカー君の点検と拭き上げて車載。
こうして、乗鞍ヒルクライムが終わりました。。。

＜走行データー＞
走行距離３９.７４kｍ　走行時間２時間２２分１０秒　平均速度１６.８ｋm/ｈ　最高速度４２.６ｋｍ/ｈ　平均心拍数１４７bpm　最高心拍数１８２ｂｐｍ　平均ケイデンス８１ｒｐｍ　最高ケイデンス２０４ｒｐｍ　平均パワー１３５ｗ　最大パワー４２１ｗ　獲得標高１２６０ｍ　消費カロリー１１４８ｋｃａｌ　ＴＳＳ２１１　運動量１１４８ｋｊ

＜乗鞍エコーライン　ヒルクライムデーター＞
走行距離１９.８６ｋｍ　走行時間１時間３３分５６秒　平均速度１２.７ｋｍ/ｈ　最高速度２２.８ｋｍ/ｈ　平均心拍１６６ｂｐｍ　最高心拍数１８２ｂｐｍ　平均ケイデンス８１ｒｐｍ　最高ケイデンス１２１ｒｐｍ　平均パワー２０３ｗ　最高パワー４２１ｗ　獲得標高１２６０ｍ　消費カロリー１１４５Ｋｃａｌ

当日のコースは

今回は車載カメラで撮影しました。
本当は天空の楽園と言われる絶景を見て頂きたかったのですが、本当にごめんなさい。
今後、挑戦される方、興味がある方のお役に立てばいいのですが・・なお、今回は再生速度は１．５倍速です


無事にヒルクライムも終わりました。
この後と、装備などについては、次回に書きたいと思います。。。。
来年は晴れてほしいなあ～　まさか、台風で前線が刺激され・・・予想できなかった。。。

忘れてました！！
大雪渓の手前で、天然記念物の「ライチョウ」を見かけました。
本当に一瞬の出来事でしたが、嬉しかったですね！
もしかして車載カメラに写っているかも！と思ったのですが、残念ですが映っていませんでした。。。


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コメント 2

乗鞍ヒルクライムお疲れ様です＾＾
悪天候の中でのヒルクライム、映像を見ましたが実際には森林限界を超えての暴風雨は相当過酷だと感じました。
岐阜県境での達成感で満ち溢れたASATさんのお写真より、勇気とパワーが湧いてきます！
下山時のブレーキング、特に雨天時は私も一番の苦手ですので、箱根路のダウンヒルを思い出してしまいました(苦笑)
とにかく本当にゆっくりと休まれてください＾＾
by creeker (2020-08-12 23:32) 

creekerさま

いつもコメントありがとうございます。
ここまで荒れるとは思っていませんでしたので、かなり焦りました。
最終的には意地で登った感じですかね（爆）
お陰で、ライチョウに出会えたのが、最高のお土産になりました。

雨の下山、ディスクブレーキが欲しくなりましたよ！
by ASAT (2020-08-15 14:05)